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michiho's Tsukiji Life
by michiphoto
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8月 猛暑のD.I.Y.
8月8日快晴、猛暑真っ盛りの日曜日。
今日は、1414号室のクローゼットの扉取り付けと浴室・厨房の防水塗装を行う。

朝8時に国立を出発した「1414project助っ人隊」の4人は、
定刻より早く築地に到着した。
来てくれたのは、注文木工家具製作の真吉さん、建築家・テラさんこと寺林省二さん、
テラバヤシ・セッケイ・ジムショのシミズくんとアサダさん。追って友人2人も到着。
全員が揃ったところで、真吉さんから打ち合わせの声が掛かり、
それまでお茶を飲んで和気藹々だった空気がピリリッと引き締まった。

段取り表を示して、役割分担や進行を説明する真吉さんの指揮の下、
7人が「扉チーム」と「塗装チーム」に分かれると、
1414号室は俄かに「現場」と化した。

扉チームは、まず扉に丁番を取り付けるための印付け。
この印付け、合計16枚もの扉を取り付けるため、
真吉さんが予め「型」をつくってきてくれていた。
その「型」を材の端に添わせて印を付け、
真吉さんがドリルで穴を開け、そこに丁番を嵌め込む。
扉チームは粛々と作業を進めていた。

一方、テラさんはトイレの扉付け。
そう、それまでトイレに扉がない、
清家清「私の家」的な生活を私は送っていた。
お客さんが来たときだけ目隠しカーテンをつけていたけれど、
私ひとりでは不自由も不満も感じず、むしろ楽しんでいた。

塗装チームは、まず浴室のマスキング。
(塗装したくない部分にテープを貼ること)
窓、バスタブ、換気扇廻りにマスキングテープを巡らせてゆく。
この時点で、真夏の狭い浴室はサウナと化した。
マスキングが終わると、シーラー(防水塗料)を刷毛で塗る。
この作業は、浴室が一人分の作業スペースしかないせいで、
結局友人B一人に任せることになってしまった。
お昼前には改装の現場監督をお願いした石井さんが来てくれて、10坪の空間に合計8人が作業していた。

お昼のメニューは、夏の定番・カレーとビール少々。
気温も食べ物も暑いが、風が吹き抜ける。
今日は築地市場が休みのため、街は静かだ。

午後、作業再開。
扉チームは、クローゼット本体側に金具を取り付ける段階となった。
塗装チームは、厨房の壁のシーラー塗りに取り掛かかり、
私と友人Aは喜々としてローラーを握った。塗り終えると、
「せっかくマスキングしたんだから、上塗りもやってしまおうよ」
という友人Bの強い提案で、水性塗料を買ってきてもらい、
浴室・厨房とも一気に仕上でまでできてしまった。

3時の休憩の頃になると、扉は本体に嵌め込むだけの状態にまで進んでいた。
扉となる板に反りや歪みがあることを想定して時間配分していた真吉さんは、思ったより順調に捗っていることで、安堵しているようだった。

いよいよ扉の取り付けが始まった。
シミズくんとアサダさんが慎重に丁番を嵌め込んでいく。
すべての扉を取り付け終わると、
そこから真吉さんの念入りな微調整が始まった。
16枚の扉は、まだ水平でなかったり、垂直でなかったりして、
“整列”を習う前の小学生のようだった。
(私は扉が付いたことに感動し、全く気にしていなかったんだけど)

真吉さんが全体を見渡して
「もう少し右に」とか「もう少し締めて」という指示を出し、
シミズくんとアサダさんが、扉を一枚ずつ、
そして少しずつ少しずつ調整することが、
1時間以上も続いただろうか。
すべての微調整が終わったとき、
みんなから一斉に歓声が上がった。
それほどまでに、調整する前と後での雰囲気が変わったからだ。
16枚の扉は1枚の壁のように平滑で、扉と扉の間は
真っ直ぐ目地を通したように端から端まで1本の線となっていた。


扉が付いていないときの土間が、まるで洗濯物が翻る路地裏のようだとすれば
(もちろんそんな雰囲気も好きだったけれど)、
扉が付いた日から、そこはクールな表通りに大変身した。

こうやって整然とした扉が付いて空間が一変し、帰宅して玄関を開けた時の驚きや、
きれいに塗装された浴室で、心置きなく水しぶきを飛ばせる快感を思うと、
私は大雑把な性格だからか、扉付けも塗装も「急がなくてもいい」、
「そのままでもいい雰囲気だから」などと思って過ごしてきたこの2ヶ月は、
単なるズボラだったということに気が付いた。
もう少し自分にエンジンかけてスピード上げて1414に関わろうかな、と思う。

「1414project助っ人隊」のみんな、本当にありがとう!
今度は作業ナシで飲み会しようぜー。
by michiphoto | 2004-08-08 15:28 | 住宅三昧