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洗い物のとき、手が滑って割れる・欠ける・大事な器。
いつか直そうと思って1年。 東急ハンズで漆を買ってきたはいいが、漆直しのやり方がさっぱりわからない。 こんな時こそインターネット。 谷中にある金継ぎの工房・nicoに辿りついた。 ここでは、ワークショップなどはやっていないが、漆直しセット「チビクロ」など 自分で直せるキットを販売しており、使っている材料も岩手の浄法寺というところの 漆100%だそうだ。 東急ハンズの中国産漆を食事用の器に使うのはいかがなものかと不安だったので、 こういう人に出会えることは幸運だ。 ちょうどその週末に[shop nico]としてオープンし、 「漆直しにチャレンジしたい方は、 ご自分の器をお持ちになれば、直し方のポイントをお話しします。」 と書いてあったので行ってみた。 上野の東京藝術大学大学美術館で始まったばかりの『バウハウス・デッサウ』展を 見たあと、歩いて根津方面へ向かうと、急に観光客密度が上がってきた。 平均年齢が高いなぁ、巣鴨っぽいぞ。 と思ったら根津神社でつつじ祭が開かれているせいだという。 nicoの開店待ちも兼ねて、お茶できる店を探す。 ドトールやスタバなどチェーン系の珈琲店がほとんど見当たらず、 逆に昔ながらの喫茶店が多い。 その1軒に入ると、テレビあり、ペットの写真あり、誰かのサイン色紙あり。 サイフォンで淹れられた珈琲も懐かしい味がした。 nicoは奥まった通りの、その名も「大阪屋」というアパートの1階にあった。 玄関で「こんにちはー」と言うと、奥からかわいらしい方が出てこられた。 この人がnicoを主催する加藤りつ子さん。 もっと職人然とした人物を想像していただけに、緊張が溶けた。 オープン直後の一番乗りだったため、早速持っていった水野幸一さんの器を取り出し、 ネット見て訪ねてきたこと、漆直しセット「チビクロ」を購入して自分で漆直しを やってみたいことなどを伝えると、「じゃ、少しやってみましょうか?」と、 お手本を見せていただいた。 本で見るのと、実際に目の前でやってもらうのとでは全然違う。 加藤さんに教えてもらっている間、早く自分でやってみたくて仕方がない。 その間、私のように器を持ってきたお客さんが何人か訪れ、 小さな接客の間は加藤さんの手元を見つめる熱い視線で溢れた。 漆直しセット「チビクロ」と湿気に強い粘着テープを購入し、 帰宅して早速お直しが必要な器を探すと、意外とたくさんあった。 以前なら悲しい光景だけど、今は「こんなに直せるものがある」と嬉しい。 裂けてしまった茶碗をエタノールで汚れを拭い、結構強い力で 隙間がないように合わせてテープを貼る。 手袋を装着し、竹串の先に少し漆をつけて、割れている部分の載せる。 水野こーちゃんの器は薄いので、すぐに染み込み、漆が裏側まで達する。 余分な漆を集めて、続きの部分に載せる。 を繰り返し、4~5日乾燥させ、もう一度同じ作業を繰り返す。 漆は水硬性なので、湿度の高い場所で保存する。 右写真は簡易室(ムロ)。中には濡れ布巾。上から蓋をする。 釉薬がかかってないところに漆が染み込んだり、 以前、瞬間接着剤でひっつけた部分の上から漆を染み込ませようとしたり、 いろいろ失敗はあったけれど、それも自分の味になればいい。 nicoの加藤さんがいうように 「ゆっくりあせらずに」 次の週末の作業が楽しみだ。 趣味:漆直し 渋い。 ----------------------------------------------------------------- 『バウハウス・デッサウ』展は、バウハウスの校長室が再現されていたり、 模型があったり、吉村順三さんの図面があったりで、とても見ごたえがあり、 なかなかよかった。が、1400円は高すぎる。
by michiphoto
| 2008-04-28 12:49
| 日々是脱線
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