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実は、5月末に現在住んでいる賃貸・1221号室の退去届を提出していた。
つまり、6月末までに工事が完了しなければいけない、ということ。 『改修だし、図面はできてるし、小さい部屋だし、1ヶ月あれば余裕でしょ。』 と思っていた。 実際、建築家の寺林さんも工務店の石井さんも 「大丈夫ですよー」と言ってくれていた。 が。6月の初めに大問題が発生した。 国産の特に珍しいものではないバスユニットの納品に 数週間もかかるというではないかい。 (文房具は"アスクル"時代だというのに。) 大問題の大というのは、配管の位置を決めたり、細かい寸法を追うためには、 まず最初にバスユニットを施工しなければならなかったからだ。 バスユニットが納品されないことには工事がスタートできない・・・ 「1221号室の退去を遅らせるか!? でも、もうこれ以上ローン返済と1221号室の家賃をダブって払い続けられない~!」 この叫びを汲んでくれた石井さんのおかげでバスユニットの納品が少し早まり、 本工事が始まったのが6月17日。 引越し予定日が26日。 つまり、工事期間は正味10日間という強行スケジュールとなった。 工事が始まった日から、10坪の1414号室は職人さんで溢れた。 写真を撮るために誰もいないであろう早朝の現場を覗きに行くと、 築地市場で腹ごしらえをした石井さんがすでに到着していた。 その後次々に職人さんたちが到着する。 管理規約上、工事の始業時間は8時半と決まっていたから、 そぉーっと準備を始めたり、小声で打ち合わせをしたりしている。 最初は、すごいなぁ、みんな早起きだなぁ、これが職人さんの生活かぁ、と感心し、 職人さんの道具や腰袋に興味津々だった。 けれど、休日の朝・昼・夕方と頻繁に顔を出して、大工さんと話していた時のこと。 ベニヤ仕上げの床を指して、 「ローコストっつってベニヤ使ったんだろうけど、 これ、手間ばっかり食ってやりにくいんだよなぁ。 フローリングのほうがやりやすいし、きれいだよ。 ま、いいんだけどさぁ。こんなんでいいの?ほんとに?」 と苦笑いされた。 その時、私は申し訳なさと猛烈な自己嫌悪に襲われた。 建築費を『材料代』や『手間代(人工代)』としてしか捉えていなかった自分に。 その向こうにある職人さんの仕事振りや彼らの矜持が全く見えていなかった自分に。 仕事柄、今までたくさんの住宅を見せてもらってきたはずなのに、 職人さんの仕事も間近で見せてもらってきたはずなのに、だ。 一体私は今まで何を見て、どこに感動して、何の写真を撮っていたというのか・・・ 工事が進むに連れ、そんな思いがますます強くなっていった。
by michiphoto
| 2004-06-15 15:04
| 住宅三昧
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