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<   2004年 07月 ( 1 )   > この月の画像一覧


7月 エアコン取り付け工事
今更だけど、今年の夏は暑かった・・・。
ましてや、最上階があんなに暑いとは・・・。

1414に引っ越して1週間後、酷暑がやってきた。
特に屋根スラブと外壁のコンクリートが熱を発し、
室内は高温サウナ、いやオーブン状態。
窓を開けても、玄関ドアを開けても、換気扇を強にしても無風。
凪だった。

私は暑さでフラフラになってしまったのか、
気が付いたらベランダで寝ていたことが数回続き、
やはりエアコンを取り付けることにした。

家電量販店に行くと、エアコン売り場は連日の猛暑を反映して、大盛況だった。
私は迷うことなく、あるエアコンに向かった。
以前から目星を付けていた「ダイキンエアコン UX」である。
奥行き15cmの業界最薄、直線的なデザインで、
数あるエアコンの中で一番すっきりしていた。
(オールステンレスならもっとよかったんだけど!)

取り付け工事は、その3日後、日曜日の午後となった。
木、金、土の熱帯夜、涼しい夜を夢見て、耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍んだ。

日曜日の正午きっかりに、電気屋のお兄さん2人が到着した。
彼らは1414号室に入るなり、「おぉっ」と声を上げ、
挨拶もそこそこに部屋をグルグルと見回し、
「面白いですねぇ」「こんな感じ、好きですねぇ」
「こんなふうに住みたいなぁ」と面白がっていた。

この時点では、まだトイレや収納の扉が付いていず、
まだダンボールが積んである状態だったけれど、
ひととおり家を案内し(っていうほど広くないけど)、
説明するうちに打ち解けた雰囲気になった。
そのおかげか、取り付けに際し、「どのあたりに取り付けましょうか?」と聞かれて、
「白い包帯をぐるぐる巻いたような配管をなるべく見せたくないんです。カッコ悪いから」
と言うと、
「こだわってますね、おねーさん。
 それじゃ、位置は低くなりますけど、ここはどうですか?」
と、エアコン本体に室外機からの配管を直結するような提案をしてくれた。

確かにエアコンの噴き出し口の高さが150cmくらいになるけれど、
梁下にきれいに収まるような気がしたし、
1年のうち数ヶ月しか使わないものならば、部屋全体の見え方を優先させようと思った。

それから、問題が一つあった。
室外機置き場である。
ほかの住戸には、ベランダの天井から室外機を吊り下げる「天吊り金具」が付いているのに、なぜか1414号室だけは取り外されていた。
しかも、3年前の大規模修繕の時にアンカーボルト用の穴が
埋められてしまっているようなのだ。
エアコン購入時に天吊り金具もお願いしておいたけれど、
量販店の店員さんには
「アンカーボルト用の穴が開いていなければ、
 室外機の天吊りはできません。 床置きにしてください」
と冷たく言われていた。
小さなベランダの床に室外機!
ベランダには洗濯機も置いてあるので、室外機を置くスペースなど残っていなかった。
電気屋さんに事情を説明して、どうしても天吊りにしたいと懇願すると、
「新たにアンカーボルト用の穴を開けましょうか?
 こだわりのおねーさんのためだからね。」
と快く受けてくれた。一番の懸念事項だっただけに、嬉しかった。

このような躯体に関わる工事は、販売店として安全性を保証できないため
引き受けていない、と聞いてはいたけれど、電気屋さんは1414号室を見て、
私を"こだわりのおねーさん" (もしかしてうるさい客?)と名付けて
面白がってくれているようだった。
しかも費用はアンカーボルト4本分の材料費だけ。
私はありがとうを連発した。

さて、葛飾生まれ葛飾育ち・江戸っ子のお兄さんと、
元料理人のお兄さんのコンビは工具を運び込むと、
息の合った動きで作業に取り掛かった。
元料理人のお兄さんは、江戸っ子のお兄さんの指示を仰いで、
ベランダの手すりにひょいと乗っかった。
地上40mを命綱なしで。

手すり越しになら見慣れた景色も、
一歩間違えれば真っ逆さまと思うと、見ている私の方が怖い。
「高い所は平気なんですか?怖くないんですか?」と聞くと、
「う~ん、怖いですよ。」
――― 全然怖くなさそうだよ。

ベランダで元料理人のお兄さんが室外機天吊り金具を取り付け、室内で江戸っ子のお兄さんが室内機を取り付け、
私は掃除機で埃を吸い取る役を仰せつかり、
手伝いながら工具を見せてもらったり、
写真を撮ったりしていたので、
彼らの仕事の邪魔をしていたのかもしれないけれど、
とても楽しませてもらった。

取り付けが終了し、エアコンの試運転をする間に3人でお茶を飲んでいると、話は尽きなかった。
なんだか友達が遊びに来ているような錯覚がした。
もしも彼らに次の仕事が入っていなかったら、新品のエアコンの風のもと、
ビールがプシュッと鳴いただろう。
彼らが帰った後、領収書には量販店の名前しかなく、
彼らの名前も会社名もわからないままだ。
一期一会、だった。




後日談:エアコンの取り付け翌日から、とてもとても涼しい日が続いた。
     猛暑はどこへ行った!?

後日談:2日後、元料理人のお兄さんから電話があった。
     室外機の上にモンキーレンチを忘れて帰っていた。
     墨壺を梁の上に置いていった昔の棟梁のようだ。
by michiphoto | 2004-07-15 15:15 | 住宅三昧